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センター長からのメッセージ

「包括的脳科学研究・教育推進センター」の設立にあたって

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包括的脳科学研究・教育推進センター
センター長 飯島 敏夫

脳科学の知識と素養を大学院・学部レベルの学生に供給できる仕組みの整備は我が国においては全く不十分であります。近年の脳科学はいろいろな学問分野、知識、技術を集めた総合科学、あるいは統合科学というべきものとなっており、それを担う研究者の育成には多分野の脳科学について教育できる組織を設置する必要性があります。

本来この件については文部科学省などが国のレベルで施策すべき事項ではありますが、そこに至るまでには未だ距離が遠く、研究者側の自助努力が必要な情勢であると思われます。このような状況におきまして、このたび、東北大学に於きましては、片平キャンパスに生命科学プロジェクト研究棟が完成する機会に、プロジェクトの一端として、「包括的脳科学研究・教育推進センター」を設置することといたしました。

同センターは、学部の垣根を越えた、医学薬学・理学・工学・人文科学などの多領域の研究教育スタッフの協力によって、学部学生から大学院学生まで、 一貫して脳科学の知識を包括的に与えることを目的にしております。教育対象は、当初は東北大学・東北地区の学生が中心になるにしても、全国の学生が参加できる教育拠点として運営することを意図しております。また、脳科学研究の推進にも資する計画であります。

脳科学の今後の発展を図るには、脳研究を志向する学生を育成し、次世代の脳科学者を醸成することが極めて重要と思います。その観点から、この拠点から多くの脳研究者が巣立っていくことが期待されます。